イニシエーション・ラブ

2020年05月01日
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まぁまぁ面白い
60点

乾くるみの大ヒットミステリーを堤幸彦が映画化。

イニシエーション・ラブ



Side-A 女の子と付き合った経験のない鈴木は、コンパで知り合ったマユコと意気投合し、毎週金曜日に会う約束をする。マユコに好かれたいという一心から、自らを変えていく鈴木。やがて鈴木とマユコは深い関係になり……。
Side-B 東京に転勤することになった鈴木は、静岡のマユコと遠距離恋愛をはじめた。だが、次第に静岡に帰るのが面倒になってきた鈴木は、東京で同僚の石丸に惹かれていく。そんな時、マユコの妊娠が発覚し……。

かなりコメディ調でスタートするので、最初は「え、こんな話だったっけ?」という気分になった。
ただ、鈴木役の森田甘路がとても上手く、またそれに応える前田敦子も可愛らしいキャラを見事に演じ切っているので、そんなに違和感はないし、テンポも良く単純に楽しく観てはいられた。
松田翔太に鈴木役が替わる後半は、ちょっとテイストが変わって、コメディ風ではなくシリアスに寄る。
こちらのパターンでも前田敦子が二面性を上手に演じていてとてもいい。
マユコに飽きて石丸に惹かれていく鈴木も、松田翔太が好演。石丸役の木村文乃も魅力的で、最後までいい感じでは見せてくれる。

ただ、映画のトリックがあまりにも簡単でわかりやすく、しかもすぐバレるようなもののため、その魅力はほとんどない。
少なくとも僕は早々にわかってしまったので、最後にきても「ほら、やっぱり」という気分にしかなれなかった。
というか、これ、気づかない人はいないんじゃないだろうか。それぐらいあからさま。
謳い文句の「最後の5分全てが覆る」は、言い過ぎどころか「嘘だ」と断言したい。

読んだら驚かずにはいられない、と評判の原作を、映画化したっていう試みは買うけれど、この映画で驚きを得るのは難しいんじゃないだろうか。
別に小説と比較して云々ではなく、映画して驚かせる要素が全然足りていない。
「キサラギ」とか「暗黒女子」とか「アヒルと鴨のコインロッカー」とか、映画でも驚きを見せることは十分できるということを示してくれている作品がたくさんあるなか、この作品を選ぶ理由はあまりないと個人的には思った。

※ほか、ちょっと。
・原作は本当にラスト数行で度肝を抜かれます。あまりないタイプの驚きなので、気になった方は読んでもらいたいです。
・役者さんがみんな上手いので、つまらなくはありません。ただ面白いかと言われると微妙です。
・数ある堤幸彦映画の中ではまだマシなほうだと思います。基本、この人の映画嫌いなので。
・種明かしのシーンは蛇足の極みだと思った。
・80年代の曲がやたらと流れるのは、変に懐かしかったです。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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