散歩する侵略者

2020年05月08日
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おススメの一本
76点

劇団イキウメの舞台を黒沢清が映画化。

散歩する侵略者



行方をくらまして戻ってきた夫、真治を前にした妻の鳴海は、彼がすっかり変わってしまっていることに戸惑っていた。真治が言うには「自分は宇宙人だ」とのこと。まともに取り合わないまま鳴海は彼との生活を続ける。一方、同じ頃、フリーライターの桜井も同じように宇宙人を名乗る天野と出会っていた。そして天野から地球侵略の計画を聞かされるのだが……。

何なんだ、これは?
というか、何を見せられているんだ? という気分になる。
それぐらいわけがわからないし、映画として規格外。

淡々としていながら、内容はとてもハード。
でも、事態が深刻になっても、どこかのんびりとユーモアに溢れている。
くわえて、会話のセンスがちょっと他では見られないほどに光っている。
内容もインディーズの映画にありそうなものなのに、しっかりエンターテインメントしていて、やっぱり何だこれは、という気分になる。
まるで、おかしな不条理劇を見ているかのようだ。

で、こういう映画の場合、大抵はあまり面白くないのだけれど、これに関しては抜群に面白い。
何が面白いのかわからないのに、とにかく圧倒的に面白い。
こんな映画はちょっと観た記憶がない。

「概念を奪う」という発想もすごいし、そもそも侵略者が散歩するってこと自体がすでにどこかぶっ飛んでいる。それでいて、しっかりジーンとくるシーンも用意されている。
独創的で、しかも力強く、魅力に満ちている。
怪作とでも呼びたくなるような映画だった。

※ほか、ちょっと。
・愛の概念を奪うシーンはたまらなくせつなかった。
・劇団イキウメのお芝居を観てみたい! と強く思いました。
・冒頭、いきなりエグいシーンで始まるのも面白かったです。
・黒沢清って時々、こういう不思議な映画を撮るよなぁ。
・長澤まさみに関しては演技が上手いのか下手なのか、いまだによくわからない。
・この映画、ポン・ジュノも大好きらしいです。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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