そこのみにて光り輝く

2020年05月14日
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おススメの一本
82点

佐藤泰志の原作を呉美保が映画化。

そこのみにて光輝く



元採掘師でいまは無職の達夫は、パチンコ屋で知り合った拓児に、家へと招待される。そこは、海辺のバラック小屋で、家には拓児の姉、千夏がいた。千夏が金で男に抱かれていることを知り、憤る達夫。やがて、千夏と達夫は深い関係になっていく。しかし、前科者の拓児を雇ってくれている中島は千夏を愛人として手放そうとしなかった。拓児はそのことに腹を立て……。

徹底して描かれる閉塞感もいいんだけど、そこに菅田将暉の底抜けの、でも真っすぐな明るさを持ってきたのがすごいと思った。
どんなに苦しく悲惨な状況でも、彼の存在があるだけで、救われた気分になる。
だから、それすらも覆ってしまう絶望感が満ちてくるのは、ひしひしと怖い。

拓児から明るさが奪われた時、それはすべての希望が断たれた時だからだ。

どこまでいっても救いはないのか。
救いがないということこそが現実ということなのか。
佐藤泰志の闇は深い。

あらためて、生きる意味とか、それを問いかける意味自体を考えさせられるいい映画だった。

※ほか、ちょっと。
・佐藤泰志作品の映画化ってみんな成功している気がする。監督はみんな違うのに。
・照明の使い方がとても上手い。
・高橋和也の悪人ぶりは反吐が出るほどいい。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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