芳華 YOUTH

2020年05月14日
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心が震えました
77点

1970年代の中国を舞台に描いた若者たちのラブストーリー。

芳華



軍の歌劇団に入団した農村出身のシャオピンは、周りからバカにされて孤立していた。そんな彼女に対して、唯一、正面から向き合ってくれる模範兵のリウ・フォン。やがて彼女はリウに恋心を抱くようになっていく。しかし、彼にはすでに意中の相手がいた。そして、その恋が原因となった事件が起こり、彼は歌劇団を去り、前線へと飛ばされてしまい……。

「文化大革命」って言葉はよく聞くし、なんとなくは知っていたつもりになっていたけど、こんな歴史があったとはまったく知らなかった。
戦争中に軍の慰問のために、女性たちが歌ったり踊ったりするというのは、たぶん万国共通のものなのだろう。
ここではそんな慰問のための歌劇団で、少年少女たちが繰り広げるさまざまな様子が描かれる。

が、前半はほとんど学園コメディみたいになっている。
みんなの憧れのスター先輩がいたり、クラスカーストがあったり、いじめがあったり。
ほとんど少女マンガなんじゃないかってノリで、ちょっと引っかかった。

ただ、リウ・フォンが学校を去ってからは、ガラリと様子が変わる。
ひとり残されたシャオビンが、それでも生きていこうと決意する姿にも打たれるし、一方のリウが戦争の真っただ中に投げ込まれ、徐々に心を病んでいく様子も胸に沁みる。
信じあい、認めあった、二人が別々の道を行った先で、再会するシーンは涙ものだ。
ラストをああいう形にしてくれて、本当によかったと思う。

こういう映画だと、二人のうちのどちらかかもしくは両方が主役になりやすいのだが、そこに別の語り手を持ってきたところも上手い、と思った。
主人公の二人ではなく、別の誰かの視点を用意することで、客観的に二人を見られるのがいい。
甘酸っぱくて、残酷で、せつなくて、ほろ苦い。そんな二人の恋愛を、そっと見守っている気分になれる。
いい青春映画だと思った。

※ほか、ちょっと。
・戦争のシーンがかなり残酷。ちょっと怖くなるほどです。
・この映画のパンフレット、製本されていません。それがウリらしいんだけど、ものすごい読みづらかったです。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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