新聞記者

2020年05月15日
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おススメの一本
73点

望月衣塑子の原作を藤井道人が大胆に脚色して映画化。

新聞記者



新聞記者の吉岡は、ある大学の新設計画に内閣が関与しているのではないかという疑いを抱き、調査を進めていた。やがて彼女は、事件に関係していると思われる内閣府の神崎という男にたどり着く。しかし、その直後、神崎は自殺。今度は神崎の死について調べはじめた彼女は、内閣情報調査室の若手エリート官僚・杉原と出会う。じつは杉原も元上司の神崎の死に疑問を抱いていたのだ。だが、杉原は政権側の人間で、なかなか協力してくれようとはせず……。

実際にこんなことがあったら怖いなぁと思う。
ただ、ないとはっきり言い切ることもできない。

例えば、政府は現実にワイドショーなどで内閣がどう扱われているかをチェックしている。
森友学園の問題の際には、官僚の赤木さんが告発して亡くなったにも関わらず、財務省の佐川さんをはじめ関係者は誰も証言しようとはしなかった。
そんな様子を見ていると、まるっきりの嘘とは思えなくなるのもしかたがないだろう。

ただ、こういう事実があったとしても、この映画のような話にはきっとならない。
正義感を持って告発に踏み切る官僚はいるかもしれないが、表だって政府に反旗を翻すジャーナリストはいないからだ。
実際、この映画を撮る際にも吉岡役のキャスティングは全然決まらなかったという。
芸能人は、というより事務所の意向だろうが、こんなレベルなのだ。
報道だって追って知るべしだろう。

日本には文春があるが、あの人たちは残念ながら、こんなに気高くない。
そして、こんなふうに戦うジャーナリストを、少なくとも僕は知らない。

サスペンスとして観ていて面白かったけど、同時に、日本の報道のだらしなさも感じさせられてしまった。
その意味で、とてもがっかりした気分になる映画だった。

※ほか、ちょっと。
・松坂桃李は何かに洗脳されたり、信じ込んでしまったりする役がよく似合う。で、疑問を抱いて、揺れる姿がまた合う。
・たとえポーズだとしても、これを評価した日本アカデミー賞は誉めてあげたい。
・完全にモリカケ問題そのものなんだよなぁ。現実は本当にモヤモヤする。
・政治の世界ってほぼヤクザの世界と変わらん。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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