ハウス・ジャック・ビルト

2020年05月15日
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観ておきたい一作
80点

ラース・フォン・トリアーが撮ったある男の殺人の告白。

ハウス・ジャック・ビルト



建築家志望のジャックは、ある日、雪道で車が故障してしまった女性を助ける。しかし、車に乗った途端、女性の態度は一変。怒りに駆られた彼は、彼女を殺してしまう。そこから、彼は誰にともなく、12年間の殺人の歴史を語りはじめ……。

ここまで吹っ切れたラース・フォン・トリアーの作品を観るのは初めて。
いつもなら、ウジウジしていたり、暗く沈んでいたり、鬱だったりするのに、そういう要素が一切ない。
ジャックは笑顔で、自分の殺人を語り、ご満悦な表情を見せる。
その、あまりに殺人を肯定しすぎている姿が、薄ら怖い。

ジャックは殺人鬼だが、終始真面目で、だからこそユーモアもある。
ここで笑うのは不謹慎だろうなあとは思いつつも、にやりとさせられるのには参った。
ラース・フォン・トリアーもしてやったりだろう。

ただ、これがいま彼の考えていることだと思うと、ちょっと怖い。

映画の最後には、地獄の描写が出てくるのだが、この描き方もよかった。
圧倒的に絶望的な風景なのに、なぜか美しい。
このシーンは観るだけの価値がある。

総じてぶっ壊れた映画だった。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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