白夜の時を越えて

2014年03月11日
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普通に楽しめた
65点

ある双子姉妹の数奇な運命を描いたフィンランド映画。

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生後すぐ母親に家を出て行かれてしまった双子イレネとヘレナはスターリンを崇拝する祖母に育てられる。だが、二人が学校に上がる頃にその祖母も他界。再び現れた母親の指示で二人はサーカスで働くことになる。

双子を描いているようですが、じつは主人公はあくまでもヘレナの方です。双子の姉妹であるイレネに対する同一感や嫉妬心。母親に対する憎悪、侮蔑、同情、哀れみなどなど。様々なヘレナの感情が地味な映像ゆえにじっくりと伝わってきます。
また、過去のできごとがカラーで、現在のできごとがモノクロで描かれるのも「鮮やかな思い出」を演出しているようで面白いなぁと思いました。

ただ、物語にはやや難があります。
現在と過去がなかなか繋がらないのと、繋がったと思いきや迎えるラストが「え、そこ描かないの」という感じなのはどうなんでしょう。少なくとも僕はそりゃないよという苛立ちや不満に似た印象を強く受けました。ここまで描いたんだから描かなきゃ。

でも、不思議で面白い映画です。

あといろいろ。
・原題はわからないのですが英題は「FIRE EATER」になっていました。じつはこっちの方が上手く映画を言い得ています。邦題はなんか、フィンランドだから白夜ってつけてしまった感じで、いいタイトルだけど残念です。(実際、映画に白夜は全然関係してませんし)
・青春時代のヘレナを演じた女優さんの表情の素晴らしいことといったら。それほど可愛いわけでもないのに釘付けになってしまいました。すごくいいです。
・途中出てきた最高の台詞「(口は)人間のなかでもっとも卑しい穴だよ」。これ書いた脚本家は立派です。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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