LION/ライオン~25年目のただいま~

2020年05月24日
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観ておきたい一作
75点

ノンフィクションの原作を元にした家族のドラマ。

ライオン



5歳の時に家族とはぐれ、一人遠い場所に来てしまったサルーは、オーストラリア人夫婦に引き取られる。それから25年、サルーはオーストラリア人の両親のもと、幸せな生活を送っていた。しかし、ある日、ふと昔の記憶が甦る。それ以来、彼は実の家族のことを調べはじめ……。

迷子というレベルじゃない迷子に、外国って怖いなぁと思わされる。
こんなとんでもない迷子になったら、5歳の子供にとってはもうどうしようもない。
同じくインドの家族たちも、手の打ちようがなかったろう。

そんな彼が大人になって、現在が満ち足りて幸せな生活であることに感謝しつつも、自分のルーツを探ろうとする旅に心がゾクゾクとした。
おぼろげでかすかにしか残っていない記憶の中の風景と、自分が辿ったであろう道を考え、彼はつなげていく。
Google Earthを駆使し、計算を重ね、「迷子」の実態を徐々に明らかにしていく。。
それと同時に、幼い頃の記憶が少しずつ蘇ってくる。
徐々に明らかになっていく自分の過去。その様子はたまらなくスリリングだ。

そして何よりもそれを支えてくれるオーストラリア人の夫婦たちに胸を打たれる。
彼らにとって、サルーが自分の過去を探ることは、自分たちを親として認めないというふうにも見えただろう。
本当の両親には敵わないという絶望感でもあっただろう。
それでも、彼らは「行きなさい」とサルーの背中を押す。
この時の、ニコール・キッドマン演じる母親の、愛情に満ち溢れた姿は、涙なしでは観られない。

そして、25年ぶりの家族との再会。
もう現地の言葉が話せないサルーは、通訳なしでは彼らと会話もできない。
その事実が25年という時の重さを物語る。
それでも、彼らは再会する。
ここでもボロ泣きした。

家族とか親子の意味も考えさせられる、とても良質な作品だった。

※ほか、ちょっと。
・いろいろいいんだけど、最高なのは最後の字幕。タイトルの意味が明かされる。ここで心底震えた。
・大作にもこういう小さな作品にもガンガンと出演するニコール・キッドマンの生き方にも惚れる。
・トラウマ級の迷子ですよ、マジで。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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