ソウル・ステーション パンデミック

2020年05月26日
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傑作と言っていいと思う
72点

ヨン・サンホが自身のヒット作「新感染 ファイナル・エクスプレス」の前日譚を描いたアニメ映画。

ソウル・ステーション・パンデミック



無職のキウンと暮らす風俗嬢のヘスンは、彼の甲斐性のなさに疲れ、家を飛び出してしまう。一方、彼女が風俗で働いてるらしいと知った、彼女の父親もヘスンを探しはじめる。それぞれの思いを抱えてソウルの町を彷徨う三人。そんななか、町ではゾンビ化がはじまっていて……。

「新感染」が家族の絆を中心に描いた希望の物語であるのに対して、こちらはほとんど真逆。
家族の絆を中心に描いた絶望の物語だと言っていい。

また、極限状態の人間が個人として、社会としてどんな行動に出るかを描いているのも面白い。
パニックを起こし、意味なく殺到する人たちも怖いし、それを暴力で抑え込もうとする軍も怖い。
個人も怖いし、社会も怖い。その怖さの向こうにあるのが絶望でしかない、という事実もまた怖い。

ラストにはどこにも救いがない。完全な絶望。
それもこの映画にはぴったり合っていると思った。

ゾンビを描いてはいるものの、人間は怖いよっていう映画ですよ、これは。

※ほか、ちょっと。
・アニメの新しい可能性を観たような気がする。
・この監督はもともとアニメ監督で、ほかにも社会性の強いアニメ映画を撮っています。
・新感染を観て「面白い!」と思った人には、あんまりおすすめできない映画だと思います。
・ヘスン、気の毒すぎる。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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