パージ

2020年05月26日
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観ておきたい一作
71点

ぶっ飛んだ設定で描かれるアメリカのサバイバルホラー映画。

パージ



未来のアメリカでは一年に一回、12時間だけすべての犯罪が許されるようになっていた。パージと呼ばれるその夜、人々は強盗や殺戮に明け暮れる。そんななか、平和主義者のサンディン家は、警備会社の強固な防御システムに守られ、家でじっと夜が明けるのを待っていた。しかし、庭に逃げ込んできた男を息子が匿ったことから、システムが故障、サンディン家にも次々と殺人集団が姿を現し……。

本当にこんな日があったら、人間はどう行動するのだろう。
と考えると、映画を観ている以上に怖い気分になる。

映画の中には殺人に明け暮れる人たちも、彼らから人々を守ろうとする人たちも、じっと家に籠り時が過ぎるのを待つ人たちも登場する。
それぞれの考えは違うが、どれもがあり得る人間の姿だ。
どれも否定できないし、そのまま肯定もできない。
世の中を見渡してみれば、そのどの姿も嘘ではないだろうと思わされる。
その意味で、極端な設定にはなっているものの、映画はとてもリアルだとも言える。

主人公のサンディン家はじっとしている派で、パージを怯えながら見つめる。
そこから見える風景は、狂った人間たちの饗宴だ。
怖いのは殺人鬼ばかりではない。逃げるために人を犠牲にする人間もまた怖い。
あちこちに人間の狂気が滲み出ていて、どんどんと人が信じられなくなっていく。
その様子も、とても怖くて面白かった。

パージは教育的に良くないと批判されるし、批評家たちからの評判も悪い。
日本では劇場公開もなかったほどだ。
でも、続編が次々と作られている。その事実が、この映画の魅力をよく言い表している気がする。

悪趣味だけれど、強烈な魅力を放つ、面白い映画だと思う。

※ほか、ちょっと。
・警備会社の営業のシーンとかはちょっと笑ってしまった。
・主役のイーサン・ホークがまたいい味を出している。
・いかにもアメリカらしい映画だな、とも思いました。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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