巫女っちゃけん。

2020年05月27日
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まぁまぁ面白い
67点

グ・スーヨンが広瀬アリスを主役に迎えて描く巫女のお話。

巫女っちゃけん。



宮司の娘、しわすは就職活動に励みながら、嫌々巫女として神社で働いていた。そんなある日、神社で放火事件が発生。その後の夜の見回りの最中に、しわすは一人の男の子を見つける。何も話さないその子をしばらくは神社で預かることになるが、彼は面倒を見るしわすをよそにただ悪質ないたずらを繰り返すばかり。数日後、男の子の母親が現れ、彼を引き取っていった。しかし、しわすは男の子が母親に虐待を受けてるらしいと気づき……。

グ・スーヨンの映画に出てくる人物は、いつも似たような匂いがする。
何かを一心に信じ込んでいたり、卑怯で利己的だったり、その姿はどれもがひどく滑稽で醜い。
そこはかとなくクズ。あるいはダメ人間。そんな人たちを、グ・スーヨンは肯定も否定もせず、ただコミカルに描く。

この映画の主人公のしわすもやっぱり相当のダメ人間だ。
何もなくからっぽで、でも、自分が何も持っていないことを知っている。知っていても認められず、他人には何者かであるように振る舞う。
その姿は、やっぱりどこかズレていておかしい。

僕はたぶん、グ・スーヨンのユーモアセンスが大好きなんだと思う。
とぼけている人たち。噛み合わない会話。唐突に出てくる暴力シーン。エグさ。ドタバタ。
どれもに癖がある。でも、気に入ってしまうと、そういうものがたまらなく楽しく思えてくる。

映画は最後にはいい感じで終わる。
しかし、きっとこの先の未来はまたダメなんじゃないか、と予感させる。
そこがいい。

※ほか、ちょっと。
・男の子がしわすを指さすシーンは、この映画最大の見どころだと思った。エグイ。
・この広瀬アリス、とてもいいなぁ。
・ワンポイントで出てくる飯島直子もものすごく味がある。
・神社のしきたりや所作などの描き方はかなり本格的で、それもよかった。
・様式美の中に、あるいは自然の中に、浮かび上がる赤と白の巫女の姿は絵になる。
・リリー・フランキーはいつものように最高でした。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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