事故物件 怖い間取り

2020年09月02日
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おススメの一本
70点

実話を基にした亀梨和也主演のホラー映画。

事故物件 怖い間取り



お笑いコンビ「ジョナサンズ」は10年目でもまだ目が出ず、ひっそりと解散することになった。やむなくピン芸人になる山野ヤマメ。そんな彼にプロデューサーが「事故物件に住んで何か撮れればテレビのレギュラーをやる」と持ち掛ける。その言葉に乗ったヤマメは、ファンの梓や元相方の中井が心配するなか、事故物件に住みはじめるのだが……。

実話が元だと言うが、単純に設定がかなり怖い。
いわくつきの部屋ってのは、おそらく現実にも存在していて、いつどこで遭遇するかもわからない。
そこに幽霊が出ると考えると、誰にでも起こり得ることになってしまう。
それは怖い。

また、売れるためなら何でもやる、という芸人のスタンスが余計にその現実をリアルに感じさせてくれる。

役者さんもみんな役にぴったりと合っていてよかった。
人はいいが流されやすい芸人役の亀梨和也もいい味を出しているし、相方の中井役の瀬戸康史も上手い。
調子のいいプロデューサー役の木下ほうかははまり役。
可愛らしく、いわゆるホラー映画の怖がり役を担当した梓役の奈緒は、この先きっとブレイクすると感じるほどよかった。

そして何よりも輝いていたのが、横水氏を演じた江口のりこ。
明るく嬉々として事故物件を紹介し、時には除霊にも手を貸す様子は観ていて爽快だった。
ワンポイントで起用した高田純次も絶品だった。

と、ここまではいいところ。
この映画には悪いところもはっきりとある。
一番だめなのは、幽霊を具体的に描いてしまっているところだ。
過去のシーンとかならいいが、現実に人が演じる幽霊が出てくるのは興ざめする。
最も怖がらせるはずのシーンが、お笑いシーンになってしまっているのは残念過ぎた。

同じように、クライマックスも相当に酷い。
物語として結末をつけるためなのだとはわかるが、あんなふうにボスキャラみたいなのを出して、それを退治するみたいにしてしまうのは、この映画を台無しにしているんじゃないだろうか。
なんか、この辺りに、日本ホラー映画の限界を感じた気がした。
きっと、何も起こらない結末だと、企画が通らないんだろう。
残念でならない。

それでも、そこだけ目をつむれば、やっぱり単純に怖い。
それだけでホラー映画としては成功だと思う。

※ほか、ちょっと。
・幽霊が出てこないシーンのほうが怖い。
・ラストの横水氏の扱いにも疑問を感じる。あれだけ強い霊ならもっと悪さしてるだろうに。
・「目立って売れればいい」っていう世間の風潮に対する皮肉なのかな、ともちょっと思った。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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