ゆきゆきて、神軍

2014年03月14日
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おススメの一本
90点

鬼才、原一男が描く戦争ドキュメンタリー。

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殺人、天皇へのパチンコ襲撃事件、天皇ポルノビラばら撒き事件、と前科三犯を持つ奥崎謙三。自らを神軍平等兵と名乗る彼は、戦時中に起こったある殺人事件の真相を暴くため関係者に対する執拗な追撃を始める……。

戦時中に起こったことの凄まじさ、それを明かせない関係者の苦悩、謎、矛盾など、いわゆる戦争ドキュメンタリーの部分だけとっても十分見応えのある作品です。

が、そんな思いすら吹っ飛ばしてしまうのが、この映画を成り立たせている奥崎謙三の存在。紳士的かと思いきや突然切れて暴力を振るう態度だったり、狂信的なまでに神を信じている姿だったり、微妙に自己主張を強くする部分だったり、なんというか、この人、凄まじすぎるのです。怖いくらいの狂気。ややもすれば狂人。

一番の戦争被害者が、戦争の真実を追い求める。しかも、その被害者が一番自分が被害者であることをわかっていない。さらに、それを意見を挟まずに冷静に撮り続けるカメラ。

この人を撮ろうとした時点で映画の八割は完成したと言ってもいいんじゃないでしょうか。

すごいもん観た気がします。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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