温泉旅行記(霧島・黒川・嬉野)
70点
PFFアワード2019を受賞した佐藤奏太監督の短編作品。
祖母が亡くなってしばらく後、結婚した私は妻と新婚旅行で温泉地を訪れる。
私映画というものがあるならこういうのを言うんだろうなあと思った。
主人公の一人語りのモノローグに冒頭の八ミリらしい映像。この時点でグッと心を持っていかれる。
その後は、普通のカメラの映像に戻るのだが、モノローグの調子は変わらない。
妻と新婚旅行で訪れた温泉地の様子が、これでもかってぐらいに淡々と一人称で描かれる。
個人が持ったカメラで撮影という点では、YouTubeなどと同じなのに、そういう動画とは一線を画す。
ただ、自分の見ている風景や思いを描いているのではなく、あくまでもこれは作品なのだ。
そういう点では、映画の意味を考えさせられる映画でもあった。
24分という短さもちょうどいい。
もっと長ければ冗長になっただろうし、短ければ動画感が出てしまっただろう。
ここら辺にも「これは映画なんだ」という強い意志を感じる。
単に温泉を訪れているだけなのに、ただの案内ガイドになっていないのも面白い。
祖母の死、という背景をちゃんと組み込んでいるのも味わい深かった。
※ほか、ちょっと。
・商業映画としては成り立たないかもしれない。でもこういう映画もありだ。それを評価するPFFもすげえよ。
・奥さんが別に美人じゃないのがまたいい。温泉旅行なのに裸が一切映らないのもいい。
PFFアワード2019を受賞した佐藤奏太監督の短編作品。
祖母が亡くなってしばらく後、結婚した私は妻と新婚旅行で温泉地を訪れる。
私映画というものがあるならこういうのを言うんだろうなあと思った。
主人公の一人語りのモノローグに冒頭の八ミリらしい映像。この時点でグッと心を持っていかれる。
その後は、普通のカメラの映像に戻るのだが、モノローグの調子は変わらない。
妻と新婚旅行で訪れた温泉地の様子が、これでもかってぐらいに淡々と一人称で描かれる。
個人が持ったカメラで撮影という点では、YouTubeなどと同じなのに、そういう動画とは一線を画す。
ただ、自分の見ている風景や思いを描いているのではなく、あくまでもこれは作品なのだ。
そういう点では、映画の意味を考えさせられる映画でもあった。
24分という短さもちょうどいい。
もっと長ければ冗長になっただろうし、短ければ動画感が出てしまっただろう。
ここら辺にも「これは映画なんだ」という強い意志を感じる。
単に温泉を訪れているだけなのに、ただの案内ガイドになっていないのも面白い。
祖母の死、という背景をちゃんと組み込んでいるのも味わい深かった。
※ほか、ちょっと。
・商業映画としては成り立たないかもしれない。でもこういう映画もありだ。それを評価するPFFもすげえよ。
・奥さんが別に美人じゃないのがまたいい。温泉旅行なのに裸が一切映らないのもいい。
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