疾走

2014年03月23日
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おススメの一本
75点

重松清の原作をSABU監督が映画化。

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「おき」と呼ばれる干拓地に住む人々を「はま」と呼ばれる駅前の人々が差別している町。そんな町の「はま」で生まれ育ったシュウジは、ある日「おき」にできた教会に興味を持つ。やがて、シュウジはそこで出会った神父とエリという少女に心引かれていき……、

原作を読んでいないので比較はできませんが、映画自体はとても「濃い」内容のものでした。
畳み掛けるように降りかかってくる不幸なできごとに対し、登場人物たちはただひたすらそれを甘受します。その上で悩み、苦しみ、あがきます。それで苦しみがなくなることはありません。
じゃあ絶望なのかと言われるとそうでもない。
深い闇の底に灯る小さな光のような映画です。

のっけから始まる話し手不明のナレーションや、アクセントのように入る引きの画面、死ぬ寸前にヤクザが祈るように手を組む演出など、細かいところすべてに気を配っている映画のつくりにも好感がもてました。
また、端役にいたるまで、演技のできる役者さんを揃えたのもよかったです。

内容、画、音楽、間、雰囲気、演技、すべてが気に入りました。原作を読んでみたくなる、いい映画です。

※ほか、ちょっと。
・主役の男の子、どこかで見たことあるなぁと思っていたら、ドラマ「しゃばけ」の子でした。ジャニーズらしいですが、いい雰囲気出してます。
・中谷美紀が「え、ホントに中谷美紀なの?」と思うような演技を見せています。
・この映画の加瀬亮も最高でした。
・「MONDAY」のファンキー調が嘘のようにSABU監督が光っています。ファンキーよりもこっちの方が断然いいです、この人。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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