田園に死す

2014年03月26日
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おススメの一本
80点

詩人であり劇団・天井桟敷の主宰でもあった寺山修司の劇場映画。

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古き因習がいまだに残る恐山のふもとの村で母と二人暮らしをしている少年「しんちゃん」。彼はいつか家を出たいと思っていた。そんな矢先、別の土地からやってきた近所の女性が「駆け落ちしないか」と持ちかけてきて……。

「書を捨てよ~」は受けつけませんでしたが、こっちはバッチリ嵌りました。傑作です。
序盤の非・現実的な世界の描写は、現実ではないだけにリアルに迫ります。しかも、それだけで終わらず、中盤から別のリアルに展開する構成がまた上手い。

様々な対比が奇跡的なほどの美しさをかもし出しているのにも衝撃を受けました。
過去と現在、モノクロとカラー、生と死、静と騒、大人と子供、母と子、男と女、そして都会と田舎。
ここにあるのは、理由もわからずすべてが納得させられる美しさです。

とことんまで演劇的でありながら、同時にとことんまで映画的な映画。
これは観ないと損だと言い切ります。

実験映画の最高峰と言ってもいいぐらい。
もう一度言います。
傑作です。

※原田芳雄は昔から原田芳雄だったんだなぁと思いました。この人の存在感はすごいです。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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