さらば箱舟

2014年03月26日
0
0
こりゃいまいち
30点

詩人であり、劇団「天井桟敷」の主宰でもあった、異才、寺山修司の劇場映画。

sarabahakobune.jpg

いとこ同士の結婚が忌避されている村で、分家の捨吉はいとこのすゑと結婚をする。だが、すゑの父親の手により、彼女は貞操帯を着けられていたため、二人は結ばれることができないでいた。そんなある日、本家の跡取りの大作に「不能」だとバカにされ、捨吉はカーッとなり大作を刺し殺してしまう。その翌日から大作の幻を見るようになった捨吉は徐々に記憶を失なうようになってゆき……。

実験色満載のまさに寺山映画といった感じの映画です。
テーマやイメージもこれまで描いたものや、天井桟敷のお芝居とほぼ同じ。雰囲気はとてもよく、寺山さんの世界が好きな人は入り込めるんじゃないでしょうか。

ただ、普通に観る分にはちょっと辛いです。
これはイメージをつなぐ大きな「物語」がないためで、言ってしまうとこれはただのイメージの羅列なのです。

よく言えば「映像の詩」、でも悪く言えば「シーンのオムニバス」。
各シーンはとても美しく、それなりの短い筋も面白いだけに、僕はちょっと残念だなぁと思いました。

同じイメージで描かれた「田園に死す」にあった、あの物語性をどこかに欲しかった気がしてなりません。
スポンサーサイト



ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

Comment 0

There are no comments yet.