はじらい

2014年03月31日
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普通に楽しめた
ero
65点

女性の官能を描いたある映画監督の物語。

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映画監督のフランソワはオーディションを受けに来たある女性に興味を覚え、タブーのなかの官能を描く映画を撮りたいと思いつく。やがて、オーディションを繰り返し、フランソワは三人の女性を選び出す。だが、カメラ・テストを続けるなか、彼女たちの気持ちのなかに変化が生まれはじめ……。

「監督の見ている前でオナニーする」とか「ドアを開けた状態で女性どうしで絡み合う」とか「レストランの中で人知れずオナニーする」とか、そういうことを監督が延々とやらせます。
正直、映画の中盤に至るまでは、ほとんど「企画物のAV」です。
やらしいけれど、それが何か意味があるのか。監督の撮りたいものは何なのか。わかるようであまりわかりません。ポルノではなく、では何なんだ、と。

ただ、映画が頓挫した辺りからは、別のものが描かれるのでこれは面白く観られました。
監督が撮りたいものと、俳優が演じたいものは違います。また、監督が俳優に求めるものと、俳優が監督に求めるものも違います。
より近づきたい、深く知りたい、と思えば思うほど、監督と俳優の距離は縮まりますが、それだけ監督と俳優という位置を保つことが難しくなります。

その時にどうすればいいのか。
映画を撮ることと人生を生きることは両立するのか。

この映画の監督は結論は出していませんが、でも面白いなぁと思いました。

※ほか、ちょっと。
・なんか堕天使とか出てきますが、これはいらなかったような気がします。
・女性たちの自らの官能への気づき、そして意識せずに追い詰められていくところは生々しいです。
・繰り返しますが、やらしいです。
・これ、女性は共感するんでしょうか。疑問。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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