新しい神様

2014年04月17日
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まぁまぁ面白い
65点

ミニスカ右翼、雨宮処凛のいるバンド「維新赤誠塾」を追ったドキュメンタリー映画。

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ライブを中心に右翼活動を続ける雨宮と伊藤。だが、二人は生活のどこかに苛立ちを感じないではいられなかった。そんな矢先、北朝鮮行きの話が持ち上がり、二人は参加することになる……。

この時期の雨宮さんの考えはものすごい未熟なのですが、それをとことんまで真剣に考えている姿は生々しく魅力的です。
予告編で誰かが言っていましたが、「ゆきゆきて、神軍」の奥崎謙三を髣髴とさせます。ただし、雨宮さんはあそこまで強くはありません。そこが近くてまた興味をそそります。

彼女は下手をするとただのわがまま娘のように見えます。
だけど、一歩引いて考えればみんな同じなんじゃないのとも思えます。
極端に見える彼女の姿は、でも一方で全然極端ではない。
私とあなたと何が違うの?
という彼女の声が画面から聞こえてきそうです。

「個人が誇りを持って生きるのに大きな物語なんかいらねえ」と言い放つ監督。
それに対して伊藤さんは右翼の論理でもって天皇制の正しさを説き続けます。
で、雨宮さんはそんな二人の話を「難しくてわかんない」と拒絶します。

基本は三人のこの姿勢がメインです。
でもって、じつは一番しっくりくるのが雨宮さんの意見だったりするのです。

僕らはいま生きている。
生きていく上で必要なのは何か。
理屈ではなく、これがあるから生きていかれるというものは何か。
彼女はそれを問い続けます。
左右の思想はそのためのヒントでしかありません。
ただ、彼女は「生きること」を問い続けます。

そういう意味で、面白いドキュメンタリーだと思いました。

※ほか、ちょっと。
・バンドの歌は悲しいかな上手くありません。
・雨宮さんはこの後、左翼化し、様々な運動に関わっていきます。ただ、その点、自分の中で矛盾していないんだろうなぁとこの映画を観ると伝わってきます。
・よど号の犯人たちの姿が見られます。僕はこの人たちにはなんら魅力を感じません。いろいろ言っていますが、子どもにしか見えません。
・主題歌はメロディも含めてとても印象的でした。でも、バンドの歌ではありません。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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