カナリア

2014年03月02日
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まぁまぁ面白い
65点

オウムをモチーフに少年が洗脳される様子とその後を描いた作品。

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テロ事件を引き起こした教団の信者だった少年は、事件後児童施設に引き取られる。だが、彼は施設を脱走した。目的は祖父に連れられていった妹を見つけ出すため。そんな折、彼は援交まがいの生活を送る少女と出会い……。

極端にはデフォルメされていない洗脳の風景とそこから抜け出せないでいる様子は観ていてとても「じわっ」とくる。少年が無口という設定も上手く効いていると思った。
それと、少し浅くはあるものの、洗脳以外の問題(信者のその後や、家族の悲劇、老人介護の問題等)をいろいろ絡めてあるので、考えさせられることも多かった。

ただ、台詞があまりにも説明的。役者さんは努力していたが、この台詞ではどうにもならない。信者たちが語るような台詞を、一般人代表と言ってもいいヒロイン(?)の女の子にまで語らせてはいけないでしょう。
あと、ラストが演出、物語、台詞すべてにおいてひどい。あれだけでかなりがっかりしました。

全体的には面白かっただけに残念です。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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