アバター

2014年06月17日
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観ておきたい一作
80点

ジェームズ・キャメロンの2010年超話題の大ヒットSF作品。(3Dで観ました)

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未開の星で資源発掘を続けていた地球人は、ある星に大量の記帳資源が眠っていることを突き止める。だが、資源の眠る場所は原住民たちの聖地でもあり、地球人はなかなか発掘に踏み切れないでいた。そんな中、元海兵隊員のジェイクは、原住民の身体に意識を移す「アバター実験」に参加し、彼らとの交流、交渉をはじめることになる。やがて、原住民と心を交わし始めたジェイクは発掘に疑問を感じ始め、武力行使を企む地球人と相対することになるのだが……。

物語の構造はとても簡単で、言ってしまえばよくある「侵略者vs守る人たち」の話なのです。が、この映画が面白いのは主人公が守る側ではなく「侵略者」の側の人間だということです。

侵略者とて登場し、侵略者のスパイとして潜入し、やがて侵略者ではなくなる主人公。この時点でかなり面白いのですが、さらに輪をかけて映画を面白くしているのは、「守る側」の人たちがまるで人間ではないというところです。

とても人間とは思えない奇妙な姿かたちの純粋な原住民。一方で、見た目は人間だけれど中身は侵略者である地球人。さあ、あんたはどっちに感情移入する? と、監督は問いかけているような気がします。でなければ、原住民をあんなふうな造形にはしないでしょう。

ただ、映画の作りが完全に「原住民より」なので、その問いがあまり活かされないのはもったいないと思いました。これでやっぱり地球人がいいよ、と思える人はいないと思います。
でも、そう思える部分があったら、もっと面白い映画になったことでしょう。
最後の最後の主人公の選択をもっと深く描いて欲しかったと思うのも、その辺りが理由です。

この映画で差別問題って絶対避けて通れないと思うのです。
でも、監督はその辺を上手く描かない。そこら辺には不満を感じました。娯楽大作ですから、とりたてて差別問題を中心に描く必要はないと思います。でも、無視はしないで欲しかった。
面白い映画だっただけに、そこは残念でした。

しかし、こういう映画が作られるというのは、ハリウッド監督たちの意識の変化が大きいってことなんでしょうか。なんか「大国アメリカってそんなにいいものか?」という声が聞こえてきそうで、これがハリウッドの通常の感覚なのだとしたら、ハリウッドもまだまだ元気じゃん、と思えるのですが。

※ほか、いろいろ。
・ちょっと長すぎるのが難点です。眼鏡かけて観る以上、2時間には収めて欲しかったです。辛いから。
・映像を誉める人は多いと思いますが、特別に映像を見せたくて作っているという感じでもありません。CG等もあくまでも自然です。
・子供の頃に観ていたらきっとわくわくしたと思う。翼竜に乗って空を駆けたり、弓矢を引いたり、飛び跳ねたり、と原住民の行動って本当に子供心をくすぐるようなことばかりなのです。(逆に怖がる子供もいるかもしれませんが)
・なんでこんなにヒットしているのかはよくわかりませんが、でも、面白い映画でした。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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