わたしを離さないで

2014年06月19日
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普通に楽しめた
60点

カズオ・イシグロのベストセラー小説を映画化。

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ドナーとして登録された子供たちが集まる学校で、キャシーとトミーとルースは静かな生活を送っていた。そんな中で、お互いに惹かれあうキャシーとトミー。だが、トミーはルースと付き合い始め、キャシーはただ二人を見守ることしかできなかった。やがて、成長した三人は別々の生活を送り始める。そして、数年後、介護士となったキャシーは、すでに二度の提供を行いぼろぼろになったルースと再会し……。

原作は何が起こっているのかを一切具体的に書かずに、その状況だけを描いて読者に想像させていくという手法をとっていて、そこが一番の魅力になっている小説でした。
なので、この原作を忠実に映画化できているか、というとかなり無理があるような気がします。

ただ、この映画単体として観るならば、とても静かで美しく哀しい映画として成り立っていると思いました。

自分たちが臓器提供のためだけに生きているという現実。
けれど、「子供」たちはリアルにはそれを感じていません。
感じないままに現実だけがある日、目の前に訪れる。
そしてできることはただひとつ。現実の延期。

現実に逆らうこともなく、ただ受け入れていく姿は、冷静に考えればとても恐ろしい姿です。が、一方でこの姿こそ、リアルな人間像であるとも思えます。

原作とは違う意味で、また何かを深く考えさせられる、いい映画でした。

※ほか、いろいろ。
・キャシー役のキャリー・マリガンがとても可愛らしく、また複雑な心境を見事に演じています。素晴らしいと思いました。
・ルース役のキーラ・ナイトレイもすごい演技でした。
・ラスト近くのトミーが叫ぶシーンが僕は一番好きです。
・ルースの死のシーンも衝撃的でした。
・いかにもイギリスの映画という感じなのに、20世紀FOXが配給をしていて、ちょっと驚きました。(出だしにはFOXのオープニングロゴが流れます)
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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