1999年の夏休み

2014年06月19日
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まぁまぁ面白い
55点

深津絵里のデビュー作でもある青春映画。

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全寮制の学校に通う和彦と直人と則夫と悠の四人。その中の悠がある日、湖に身を投げて自殺してしまう。原因は和彦に振られたから。その事実が残った三人に重くのしかかる。そして夏休み。それぞれの思いにふける三人の前に、一人の転校生が現れる。それは悠に瓜二つの顔をした薫という少年だった……。

出演者が四人しかいないという点と、少年役をすべて少女が演じているという点、そして何よりもタイトルに惹きつけられたことを鮮明に覚えています。

この映画が公開されたのは1988年。当時、1999年の夏と言えば、多くの人が「ノストラダムスの大予言」を思い浮かべたはずです。いまでこそ嘘みたいに思えますが、当時の小中高校生の多くは、この年に人類が滅亡すると本気で信じていたのです。

僕もそんな信者(?)の一人だったので、このタイトルにはやられたと感じました。

ただ、映画の内容はタイトルとはあまり関係ありません。
敢えて一言で言うなら「純真な背徳の美」を徹底的に追求した映画、というところでしょうか。

少年役を少女が演じる。この時点で妖しさ満点です。しかも、その少年が少年に恋をする。そして、その舞台となる場所が森と湖に囲まれた寄宿学校なのです。こういうのが好きな人ならゾクゾクするに違いありません。

僕はこの映画を観て少女漫画を思い浮かべました。
と思って、いま調べてみたら、どうやらこの作品の原作は萩尾望都さんの「トーマの心臓」という少女漫画なのだそうです。
なるほどといった感じがします。まさに萩尾さんの漫画をそのまま映画にしたような作品です。

美しく切ない、そしてとても背徳の匂いがする。
そういう映画が好きな人はぜひ一度観てみてください。

※ほか、いろいろ。
・深津絵里さんは水原里絵という名前で出ています。この後、彼女は高原里絵と名前を変えて、最後に深津絵里になります。当時の彼女のボーイッシュな演技も素敵です。
・この監督が後に「ガメラ」を撮るとは、当時誰も思わなかったんじゃないでしょうか。
・直人役の中野みゆきさんがむちゃくちゃ可愛いです。この人、いまは川合俊一さんの奥さんだそうです。
・「エコール」とか「ヴァージン・スーサイズ」とか好きな人には特におススメします。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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