男はソレを我慢できない

2014年08月12日
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こりゃいまいち
5点

竹中直人主演の下北沢を舞台にしたコメディ映画。

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放浪の末に故郷・下北沢へと戻ってきたDJタイガー。彼はちょうど同じ時期に下北へと帰ってきていた幼なじみのヒロイン・さつきに胸をときめかす。そんな中、下北沢にソープランドを作るという計画が持ち上がり、さつきを筆頭に反対運動が起こるのだが、タイガーら男たちは、ソープの支配人の接待にメロメロになってしまい……。

第二のクドカンになりそうな予感のあった大宮エリーの脚本だけに期待していたのですが、まったくダメでした。
とにかく映画に成り立っていないのが最悪です。

やたらと飛び交うテロップに、細かなカット割り、音楽の連続、実験的な映像、と一見、面白そうに見える要素が盛りだくさんなのですが、そのすべてがどこかで見たことのあるもので新鮮さがまったくありません。しかも、脚本がその要素をまったく活かせていないものになっています。

僕は実験的な映像が許されるのは次の2つの場合だと思っています。
1.それを描くのにどうしても実験的にならざるを得ない場合。
2.実験的なものを目指すために他の要素をすべてそれに合わせている場合。

この映画で言えば、これくらいの実験をするなら、とことん人情話にするか、まったくのおとぎ話にするかしないと意味がないと思うのです。が、ここで描かれているのは、どうでもいい適当なお話。

おそらくはCMやPVを作っていた人が撮った映画なんだろうなぁと思っていたら、案の定そうで、とことん失望しました。

映画にCMやPVの要素を持ち込むのが悪いわけではありません。むしろ、そういったことは新しい映画を生む可能性を持っています。けれど、それは撮る人がちゃんと「映画」を撮ろうとしている場合にかぎります。(そうして生まれた傑作はいくつもあります)

この作品は、手持ちの技を駆使して撮った単なる映像です。正直、ここまで映画をバカにしていると思う作品に出会ったのは初めてでした。製作者には苛立ちしか感じません。

超駄作だと、いや、駄作以下の作品だと断言します。

※ほか、ちょっと。
・役者に罪はありません。が、キャスティングもどうかと思いました。竹中直人さんはものすごく癖のある人なので、とことんシリアスな役か、ぶっ飛んだ役か、脇役でないと生きません。それをこんな感じの主役に持ってきた時点で、どうかと思います。
・主役のタイガーが「寅さん」のパロディだというのはすぐにわかります。でも、そうした理由がわかりません。
・同じようなことをやっているようでも、市川準さんや岩井俊二さんや中島哲也さんはちゃんと「映画」を撮っています。この監督の作品は二度と観たくないです。
・舞台を下北にした理由もわかりませんし、下北の特徴もまったく描けていないと感じます。
・見て損したと心から思う作品でした。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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