地下鉄のザジ

2014年08月13日
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観ておきたい一作
85点

ヌーヴェル・ヴァーグの監督の一人とされるルイ・マレの撮ったコメディ映画。(テレビでやってたので観ました)

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母親の都合でパリの叔父の元に一日預けられることになった少女ザジ。彼女は、初めての地下鉄に乗れることに期待を膨らませていた。だが、地下鉄はストのため全線運休中。それでもザジは地下鉄に乗りたい、と駄々をこね、一人パリの町中へと繰り出し……。

ここまで思いついたことを次々とアイデアという形にして見せつけた映画を他に知らない。
とにかく、全編アイデアの宝庫。
しかもすごいのは、それが「面白い」映画になっているということだ。

こういうタイプの映画の場合、大抵は途中で支離滅裂になったり、テンポが悪くなったり、単調になったり、概してつまらなくなるものだ。それが、この映画は最後までテンポよく、かつ刺激的であり続ける。

実験的な映像の数々はいま観てもまったく古びていない。むしろ、どれもが新鮮で、目を惹きつけられる。
最後のシーンをたった一言で締めたのもお見事としか言いようがない。

実験的映画というジャンルが仮にあるならば、その中の傑作中の傑作である。

※ほか、ちょっと。
・この映画を観て伊丹十三監督の「タンポポ」という映画を思い出しました。伊丹監督はおそらくこれがやりたかったんだと思います。
・こんな映画が1960年に撮られていたということ自体が衝撃的です。
・単純に面白さという点でも素晴らしい映画だと思います。
・東京MXテレビは「シアター092」と題して、こういう映画を途中CMを入れることなく放送しています。これってすごいなぁと思います。画期的です。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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