鬼火

2014年08月13日
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観ておきたい一作
80点

「地下鉄のザジ」で等で知られるヌーヴェル・ヴァーグの監督の一人、ルイ・マルが撮ったある人物の自殺映画。(テレビでやってたので観ました)

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アル中のアランは療養施設での日々を静かに送っていた。だが、彼の中にはくすぶるものがあり、ある日、意を決してパリの旧友の元を訪れる。そこで酒を飲み交わした彼は、ついに自分の人生に諦めをつけて自殺を図るのだった……。

この映画を観ると「本気で自殺を考えている人には何を言っても意味がない」んだと思い知らされます。
主人公のアランはとことん人生に嫌気がさしていて、それに対するどんな意見にも耳を貸しません。
映像もそんなアラン側に立っていて、ただ淡々と「嫌悪感」「苛立ち」「諦め」を描きます。

何もないのに、そこにはとてつもない緊張感が漂よう。それは、ひとえにアランの「人生嫌悪」が素直に描かれているせいです。

また、エリック・サティの音楽がそんなアランの心情をとてもリアルに演出します。
正直、この音楽は自殺者のためのものなんではないか、と思うくらいです。

とても残酷なのに、同時にとても静かな映画です。
ラストまで僕は目が離せませんでした。

不勉強で、ルイ・マルという監督のことをほとんど知らなかったのですが、「地下鉄のザジ」に続き、いまこの監督の映画は僕の心を虜にしています。他の作品も観てみたいです。

※ほか、ちょっと。
・なんでタイトルが「鬼火」なのかはよくわかりませんでした。
・「地下鉄のザジ」とはまったく違うタイプの映画です。
・ずっと緊張しっぱなしになるので、ちょっと疲れます。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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