アウトレイジ

2014年08月25日
0
0
まぁまぁ面白い
60点

「BROTHER」以来、9年ぶりとなる北野武のやくざ映画。

outrage.jpg



巨大暴力団組織の組長は、傘下である池元が、兄弟分を理由にクスリを扱っている村瀬と付き合っていることを快く思っていなかった。そこで池元に下されたのが「村瀬を締めろ」という命令。どうしようもなくなった池元は苦し紛れに下部組織である大友組に村瀬を狙わせることを思いつく。だが、それが引き金となり、村瀬組と大友組、ひいては池元組との抗争、そして各組の内部分裂が勃発してしまい……。

すごく評判がよかった映画らしいので楽しみにして観たのですが、正直なところ「それほどでもない」というのが感想でした。

様々に描かれる暴力は、アイデア先行の感があり、まるでコントのように見えてしまっています。しかも、迫力がない。
かつてのたけしの映画には、「孤独」と「痛み」を感じさせるドスっという重低音な「暴力の音」があり、僕はそこに惹かれていたのですが、この映画からはその音は感じられませんでした。
あるのはただ、パンパンという乾いた火薬の音だけ。

また、物語が群像劇なのか、たけしを主人公とした映画なのか、はっきりとしないところにも苛々を感じました。これだけのメンツを揃えたのですから、群像劇としても十分魅せられるものは作れたはずです。なのに、たけしが出演することで、それが成立しなくなってしまっている。
ラストに至るまでずっと続くこの構造は、間違いなく映画をぼやけたものにしてしまっています。

ごちゃごちゃした話をわかりやすくまとめているところや、タイプの違うやくざを見事に描き出しているところなど、いいところが立沢山ある映画だけに残念です。

ただ、出演陣のそれぞれの演技は抜群によかったです。

※ほか、いろいろ。
・たけしはアウトロー的な役でないと活きないなぁと感じました。
・加瀬亮の怖さの描き方にはもう少し工夫が欲しかったです。
・椎名桔平が格好良すぎます。すごい、すごい格好いいです。
・「全員悪人」というコピーは上手い。まさにその通りです。
・現在続編が作られていると聞いています。次はぜひ群像劇にして欲しいです。
・決してつまらない映画ではありません。が、特別視するほどの映画でもないと思います。
スポンサーサイト



ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

Comment 0

There are no comments yet.