ツリー・オブ・ライフ

2014年08月25日
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普通に楽しめた
45点

ブラッド・ピットとショーン・ペンという2大俳優が共演した、テレンス・マリック監督作品。

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熱い信仰心を持つ優しい母と、元軍人でプライドが高く厳格な父の元で育った三兄弟。その長男であるジャックは成人してからも父へのわだかまりを捨てきれないでいた。子供の頃に感じた疑問、不安、性への憧れ、信仰、そして19歳で死んだ次男との思い出。彼はそれらを思いながら、自らの存在について考えはじめる……。

予告編を見て騙されました。あれ見たら、誰だって家族の物語を描いたヒューマンドラマだと思うはずです。
でも、この映画の内容はじつはまったく違います。

僕が思うに、これは「神の存在」や「生命の神秘」を描いた宗教的な映像叙事詩です。だって、描かれているほとんどは、地球を含めて生命がいかにして誕生してきたか、ということなのです。

それでも飽きずに観られるのは、「映像の美しさ」と「カット割りの上手さ」、そして「編集の上手さ」があるからだと思います。
わけがわからないけれども、テンポよく「映像詩」は描かれ、そのところどころに家族の物語が挟み込まれます。
とはいえ、あらすじに書いた物語も適度に触れられるだけで、メインテーマではありません。(事実、ショーン・ペンやブラッド・ピットは映画の半分も出てきません)

あくまでも「映像叙事詩」。
そうとしてしかこの映画を捉えることはできません。

それでも、ショーン・ペンとブラッド・ピットの演技はよかったと思います。例え監督がそこを重視していなかったとしても、それぞれ役柄をきっちりとこなしたのは素晴らしいです。

映画であるのに映画ではない映画。この映画は、カンヌでパルム・ドール(最優秀賞)を受賞したそうですが、なるほどと思いました。嫌味とかではなく、いかにもカンヌが好みそうな映画です。

ほか、いろいろ。
・上手くいかない自分の人生に苛々を抱えつつ、それを内面に押し殺し、でもふとした拍子に子ども相手に感情をぶつけてしまう、という役柄をブラッド・ピットが見事に演じています。元々いい役者さんではありましたが、新たな一面が出たんではないでしょうか。
・ショーン・ペンの良さは言うまでもありません。ただ、彼の魅力が出ているシーンのほとんどは「イメージの世界」です。
・邦訳すれば「生命の樹」。これは旧約聖書に出てくる言葉のひとつです。エヴァでも使われていたので、邦訳だったら家族映画だとは思わなかったかもしれません。
・キリスト教的な概念が結構出てきます。なので、わからない部分も多かったです。
・ハッブル望遠鏡の写真とか好きな人はぜひ。そういう映像がいっぱい出てきますので。
・(ネタばれ)恐竜が出てきたのは正直驚きました。
・受け付けない人にはとことん受け付けない映画かもしれません。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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