タカダワタル的

2014年08月25日
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まぁまぁ面白い
65点

フォークシンガー高田渡の生活を150日間かけて追った音楽ドキュメンタリー映画。

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伝説のフォークシンガーと呼ばれる高田渡は、毎日お気に入りの居酒屋に通い、酔っ払っては会話を楽しんでいる。彼のライブもそんな生活そのまま。ユーモア溢れるトークと独特な音楽の世界に魅せられて、今日もまたライブには有名無名を問わず、多くのファンが集まるのだった。

すごくテンポよく見られるし、面白いとも思ったのですが、ただ、これを映画と呼んでいいのかどうかはちょっと悩みました。
基本的にこの作品の大部分は「歌」で占められています。8割か下手したら9割くらいは高田渡のライブシーンです。
なので「これはミュージック・ビデオです」と言われたら、そんなような気もしてしまうのです。
というか、いやむしろそうなんじゃないかと思ってしまうくらいな作品なのです。

僕はタナダユキさんの映画が大好きで、じつはこれもタナダさん目当てで借りてきたものでした。(タナダ作品の中でも特に評判が高いので気になっていたのです)
だからかもしれませんが、余計に「これって映画なのか」という疑問が、観ている最中も、観終わってからもぬぐいきれませんでした。

高田渡という人がとことん自然体なのにもその原因はあるんだと思います。例えば普段はすごくのんびりしているように見えるけれど、音楽のことになると恐ろしいほどの凄味を出す人、とかだったら、たぶん違ったように見えたと思うのです。
でも、高田渡さんはいつも同じでマイペース。飲んで酔っ払ってる時も、ライブの時も、常に陽気でニコニコしながら、のんびりと話をします。何か問題が起きても「ま、いいか」という感じで誰かに怒ったりすることもありません。(あくまでもこの映画の中での話ですが)
普段のシーンも含めて「ずっとライブを観ているような感覚」を引き起こすのはそのためです。

映画なのかどうか。それはいまだによくわかりません。
でも、どっちにしても高田渡という人間をとことん楽しめる作品であることは間違いありません。
うん。
面白かったです。

※ほか、いろいろ。
・これを観たらほとんどの人は高田渡を好きになるのではないでしょうか。それくらい、高田さんの魅力の詰まった作品です。
・フォークってやっぱりいいよなぁ、と改めて思いました。懐かしいけれど新しい、そんな感じがします。
・全部で11曲も収録されているそうです。僕は「ごあいさつ」と「値上げ」、そして「ブラザー軒」が特に気に入りました。
・高田渡さんはこの映画の公開の翌年にお亡くなりになりました。
・映画には収録されていませんが「三億円強奪事件の唄」とか「自衛隊に入ろう」とかいう歌も歌っていたみたいです。
・この後、続編として「タカダワタル的ゼロ」という映画が公開されています。ただし、監督はタナダさんじゃありません。
・吉祥寺の「いせや」や下北沢の「ザ・スズナリ」など、個人的に大好きだったところがいっぱい映っていて嬉しかったです。
・柄本明さんの「高田渡になりたいって思った時点で、もうそこには届かないってことでしょ」(うろ覚え)のコメントは感動した。
・ミュージック・ビデオとして観たらもっといい点かもしれません。どっちにしても、後からじわじわときます。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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