死刑台のエレベーター

2014年08月25日
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観ておきたい一作
90点

ヌーヴェルヴァーグを代表する監督、ルイ・マルのデビュー作。

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元大尉で有能な社員でもあるジュリアンは、会社の社長夫人と不倫関係にあり、彼女と申し合わせ社長を自殺に見せかけて殺害する。だが、その途中で彼はエレベーターの中に閉じ込められてしまう。一方の社長夫人はそんな事とはつゆ知らず、計画が失敗したのだと落胆し、彼を探していた。そんな中、会社の前に止められたままのジュリアンの車に目をつけた不良青年のルイが、花屋の看板娘ベルとともに、車を奪ってしまう。しかも、ルイは誤ってその車の持ち主として殺人事件を起こしてしまい……。
(あらすじ長くてすみません)

サスペンスの金字塔と呼ばれるのに相応しい作品です。
最初は「エレベーターに閉じ込められる」という、まぁ言ってみたらよくあるシチュエーションで、これでなんとか引き延ばして映画を持たせるんだろうなと、高を括っていたのですが、とんでもない。

社長夫人の物語と、ルイとベルの物語を同時に描き、かつそれらを上手く組み合わせることで、本当に見事としか言いようがないサスペンスに仕上がっています。

デビュー作でこんなのを撮り上げてしまったルイ・マルの才能には本気で痺れます。それくらい、いま観ても色褪せない素晴らしいサスペンス映画です(他の作品が面白いのも納得です)。

皮肉に満ち溢れた展開と、やはり皮肉で彩られたラストも見事でした。大げさかもしれませんが、これは、歴史に残る名作のひとつだと断言します。

※ほか、いろいろ。
・ルイ・マルはこれを25歳で撮ったというのですから驚きます。
・「地下鉄のザジ」や「鬼火」「恋人たち」など、この人はいろんなジャンルで、いろんな才能を見せつけます。器用と呼ぶには天才すぎる、すごい監督です。
・ヒロイン役を演じているジャンヌ・モローの美しさと言ったらもうこれ最高です。
・音楽をジャズの巨匠マイルス・デイヴィスがやっているのですが、これまた素晴らしい。即興で作ったとも聞きます。そりゃ、あんたすごすぎます。
・日本でリメイク版が作られているのですが、正直観たくありません。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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