赤線地帯

2014年08月27日
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おススメの一本
80点

日本映画の巨匠と呼ばれる溝口健二の遺作となったモノクロ映画。(テレビでやってたので観ました)

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売春禁止法が成立するかもしれないという噂で吉原はもちきりだった。しかし、「夢の里」で働く娼婦たちには関係のないこと。家を飛び出してきた娘や、金を稼ぐことだけを考えている女、田舎に置いてきた息子のことばかりを考えている女、家庭に憧れる女など、それぞれに様々な事情を抱えながら、彼女たちは今日も春を売る。

群像劇って苦手だったのですが、これは面白く観られました。
それぞれの女性たちの事情を自然な流れの中で描いているのがまず上手い。
そして、これまた自然な流れの中で各自の物語がそれぞれにクライマックスを迎える構成がまた上手い。

映画では売春は肯定も否定もされません。
ただ、体を売ることでしか生きていかれない女性たちの姿を淡々と描いているだけです。そこがじつにいい。

溝口作品って初めて観たのですが、こんなにいいとは思いませんでした。本当に観て損のない映画だと思います。

※ほか、ちょっと。
・若尾文子が演じる守銭奴の「やすみ」がとても生々しくて素敵です。
・吉原が舞台ですが、ヌードシーンはまったくと言っていいほど出てきません。なのに猥雑な感じが出ていて、これも上手いなぁと思いました。
・新人が娼婦としてデビューするラストもよかったです。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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