サッドヴァケイション

2014年09月01日
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まぁまぁ面白い
60点

青山真治が描く北九州三部作完結編。

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障害を抱えたユリと成り行きから引き取ることになった中国人の少年と三人でその日暮らし続ける健次。彼は、仕事先で訪れた運送会社で実の母親を見つけ、そこで働くことを決意する。一方、運送会社には押しかけで働いている梢や、借金取りに追われる後藤ら、癖のある面々が揃っていて……。

石田えりさん演じるお母さんこそ、この映画の本当の主役だろうと思いました。
捨てた子どもを平気で迎え入れ、実の子が死んでも兄がいるから大丈夫と笑顔を見せるお母さん。狂気をも孕んだように見えるその姿は、嫌でも人間が生きる意味を問いかけます。

そして、男はそんなお母さんに対して何もすることができません。
怒鳴り、暴れ、復讐しようと企む健次も、平手打ちを食らわせるお父さんも、最後はお母さんの望むままになっていく。
そのおかしさと、恐ろしさ。

女は怖い。
全編にわたってそう監督が言っているような映画でした。

ほか、ちょっと。
・音がでかいのに台詞が小さくてほとんど聞こえません。わざとにしても、これはかなり苛立ちます。
・宮崎あおいの安定感は素晴らしいと思う。
・北九州三部作の中ではやはり「ユリイカ」がひとつ頭突き抜けています。
・ラストシーンはちょっと凝り過ぎです。CGを使わなくてもよかったのではないでしょうか。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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