海炭市叙景

2015年05月15日
0
0
おススメの一本
85点

架空の港町、海炭市を舞台にした群像劇。

kaitanshijyokei.jpg



ドッグで有名な海炭市。その町では様々な人々が生活を送っていた。ドッグを解雇された兄とその妹。立ち退きを迫られている老婆。妻の浮気を心配するプラネタリウムの技師。連れ子と嫁の関係が上手くいかないガス屋の若社長。息子と疎遠になっている路面電車の運転士。彼らの人生は別々にありつつも、ある場所で交錯する……。

どの話も淡々としていながらとても重く、息苦しい。
そして、どの話もわかりやすい終りを迎えない。
どんよりとした日常は、決して姿を変えず、物語が終わってもなお、どんよりとしたまま続く。
その、後に引く重さがたまらない。

生きることはそれ自体、とても苦しいことなのだ。
それでも人は生きなければならないのだ。
それこそがここで描かれている人生の重さなのだと思う。

※ほか、ちょっと。
・ラスト前のすべての話が交錯するシーンは、ぞくぞくした。
・お婆ちゃんの話はもしかしたら未来の話なのかもしれないと思った。
・熊切監督らしく、途中にものすごく痛いシーンがあります。
スポンサーサイト



ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

Comment 0

There are no comments yet.