かぐや姫の物語

2015年07月10日
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傑作と言っていいと思う
75点

高畑勲が日本の古典「竹取物語」をアニメ化。

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竹取りの翁はある日、竹藪の中に光る竹を見つける。そこから出てきたのは、手の平に乗るくらいの小さなお姫様だった。早速、家に連れ帰り、媼に見せる翁。すると、お姫様は赤ん坊に姿を変えた。翁と媼は赤ん坊を天からの授かり物だと感じ、大切に育てていこうと決意する。やがて成長した姫を、翁は都に住まわせて……。

宮崎駿がアニメの次を見ている人だとしたら、高畑勲はアニメの原点に未来を見ている人だと言えるでしょう。
この作品にはアニメーションが本来持っていた力強さが満ち溢れています。
それは、白蛇伝やディズニーの初期作品、まんが日本昔ばなしなどにも通じる、観ているだけで楽しくなる不思議な力です。

最新の技術をもって、最も原点に近いものを表現することはたやすいことではないはずです。事実、だからこそ、彼は10年以上の歳月をこの作品にかけました。
けれど、その歳月と努力が報われるだけの価値はあったと思います。
それぐらいこの作品は何かわからない不思議な魅力を持っています。

目新しさではない、本当の意味での新しさということをつくづく考えさせられました。
アニメのいまを考えるうえでも絶対に観ておきたい一本です。

※ほか、いろいろ。
・プレスコのおかげで地井武男さんの演技が蘇りました。姫を愛してやまない翁役、とても可愛らしく、人間らしく、素晴らしかったです。
・予告編でも思いましたが、姫の疾走するシーンは本当すごいの一言です。
・ケルト民謡のような陽気な音楽がとても残酷に使われます。あのシーン、ちょっと鳥肌が立ちました。
・予想外と言っては申し訳ないのですが、予想外に高良健吾さんの演技が素晴らしかったです。
・キャラクターの当て描きは笑ってしまいました。特に橋爪功と伊集院光が絶品です。
・朝倉あきさんの声もよかった。というか、声優さんは全般的にみんなよかったです。
・また10年かかるとしても、高畑監督の次回作には期待します。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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