惡の華

2019年10月05日
0
0
まぁまぁ面白い
58点

押見修造の漫画を実写映画化。

惡の華




田舎で暮らす文学少年の春日は、ある日、クラスの美女、佐伯の体操着をこっそり盗んでしまう。しかし、それを同じクラスの女子、仲村に見られ、彼は彼女の言いなりになることに。仲村が求めるのは「己の変態を見せること」。命令に従っていくうちに、やがて春日は仲村が自分と同じ孤立感を感じていることに気づく。そして二人は夏祭りの日にある行動を起こす。3年後、高校生になっていた春日は死んだも同然の日々を送っていた。そんなある日、春日は「惡の華」を立ち読みしている常盤と出会う。次第に仲良くなっていくうち、彼女が小説を書いていることを知った春日は、そこに書かれている主人公に過去の自分を見つけ出し、夏祭り以降、一切連絡を取っていなかった仲村に会いに行くことを決意する。

原作は読んでいなくて、アニメだけ見た人間の感想として。
この物語で一番重要となるのは、春日と仲村の秘密の共有関係なのだけれど、それはまだ自分と社会の関係を見つけ出せていない中学生だからこそ成り立ついびつな関係であって、このキャスティング(伊藤健太郎、玉木ティナ)で伝えるのは無理がある。それでも脚本はいいし、演出次第ではなんとかできたと思う。ただ、これを撮った監督の井口昇は正直、人間を描くのが上手くないので、それもできていない。春日が佐伯に恋をしていく過程も、佐伯と仲村の間で揺れる微妙な気持ちの変化も、映画からは伝わってこない。それゆえ、教室でぶっ壊れるシーンの爽快感もどこか他人事のように見える。
キャラクターとして立たせてしまうのではなく、しっかりと人間として描き出してほしかった、と強く思った。
その点、高校生編は、まだ観られるけれど、いかんせん中学生編が生き生きとしていないので、魅力も半減。
せっかくの題材を、こういう形にしてしまったのは残念でならない。

※ほか、ちょっと。
・「片腕マシンガール」を観て以来、井口昇は大嫌いなので、そう見えてしまった可能性はあります。
・玉城ティナのはっちゃけっぶりは気持ちいい。彼女だけがキラキラと輝いていた。
・脚本は「あの花」の岡田麿里、主題歌はリーガル・リリーといい感じなだけに余計にもったいない。
・佐伯役の秋田汐梨って子、全然知らなかったけど、すごい可愛かった。動くと可愛いタイプ。
・これ見ると原作は読みたくなります。
スポンサーサイト



ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

Comment 0

There are no comments yet.