IT THE END

2019年11月10日
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観ておきたい一作
73点

スティーヴン・キングの原作を映画化した「IT」の第二章完結編。

IT THE END



大人になりデリーの町を去っていた、ビル、リッチー、エディ、ベン、スタンリー、ベパリーのもとに、町に残ったマイクから電話がかかってきた。マイクは再び、それが現れたと彼らに告げる。だが、町を離れた彼らは、当時のことを思い出せないでいた。マイクの説得でスタンリー以外の全員が町に戻る。そこでスタンリーが死んだことを聞かされ、彼らはかつての出来事を徐々に思い出していき……。

これはもうホラー映画として観るものではないと思う。
正直に言えば、怖さで言ったら昔のドラマ版のほうが遥かに怖い。
ただ、こちらの映画のほうは大人の青春ものとしての味付けを上手にしていて、そこがとても魅力的だ。

怖い音楽が流れ、じらされて、ドンっと怖い物が突然出てくる、という王道のパターンも前作同様、あえてやっている感じがする。
これでいく、と決めて徹底してその方法を貫いているので、観ていて気持ちがいい。
ここで来るぞ、というところで必ず何か来る。それはお約束のようなもので、もはや形式美と言ってもいいだろう。

また、何より、子供時代の話の入れ方がものすごく上手い。
振り返ったら子供時代になっていたり、関連したものから子供時代が回想されたり、とにかく自然に振り返られる。
しかも、その子供時代は現代にもつながっていて、登場人物はみな当時からの心の傷を抱えている。
自らの過去と向き合うことで、恐怖を体現する「それ」と対峙するというのがいい。

最初、大人編になったらベパリー以外は誰が誰だかわからなくなるんじゃないか、と不安にも思っていたが、子供時代の話の入れ方が上手いので、そこもスムーズに入れた。
彼らの青春は終わって、また人生が始まる。ラストシーンは思わず泣きそうになった。

単なるホラー映画としてではなく、一本の映画として魅力的な作品だと思う。

※ほか、ちょっと。
・前作の時にも思ったんだけど、ペニーワイズがかなり気の毒。
・父親の拘束から逃れたベパリーが、成長してまた父親のような相手と暮らしている辺りもリアルに怖い。
・これ見ると、浦沢直樹とかもスティーヴン・キングの影響受けてんだろうなぁと思う。
・「シャイニング」と「スタンド・バイ・ミー」を足して、「デッドゾーン」を振りかけたような感じの映画です。
・ウィキペディアのスティーヴン・キングの項目、2017年の「ダークタワー」がなかったことになってるの、ちょっと笑えた。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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