灼熱の魂

2019年11月16日
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観ておきたい一作
83点

運命に翻弄されたある女性の一生を描いた物語。

灼熱の魂



ジャンヌとシモンの双子の姉弟は、母の遺した遺言に戸惑っていた。そこには父と兄を探し手紙を渡すまでは墓を建てないでくれとあったからだ。遺言の従いジャンヌは母の生きてきた痕跡を探すたびに出る。そこでわかってきたのは、二人のまったく知らない母の姿で……。

ジャンヌの母を探す旅と母ナワルの人生が交互に描かれるのだが、そのどちらもがとてもスリリング。
しかも、時折交わりながら徐々に露わになっていく母の人生が、壮絶としか言いようがない。
村の貧困、宗教的対立、内線、監禁、拷問と経て、母がどうやって二人の親になったのか。
そしてなぜ意味不明な遺言書を遺したのか。すべてが明らかになる瞬間、本当に心が打ちひしがれる。

上質なミステリーでもあり、戦争映画でもあり、人生の物語でもある。
とにかく圧倒させられる、としか言いようのない映画。

「すべての謎が繋がった時、あなは衝撃を受ける」という謳い文句はよく使われるが、この映画にこそふさわしいんじゃないかと思った。
気づいたら震えている。わけもわからずにただただ震えている。
すさまじい映画だと思う。

※ほか、ちょっと。
・人間はこんなにも簡単に残酷になれるんだ、と気づかされる映画でもある。
・平穏な日常の裏に、こういう事実が隠されていることも怖い。
・ナワルの気持ちになって観ると、本当に耐えられない。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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