デザートフラワー

2019年11月24日
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観ておきたい一作
75点

ソマリア出身のトップモデル、ワリス・ディリーの自伝を映画化。

デザートフラワー



ソマリアのジプシーの中で生まれ育ったワリスは、強引な結婚から逃げ出すため、祖母の伝手を借り、単身イギリスのロンドンに渡った。そこで偶然知り合った、ダンサー志望のマリリンの協力を得て、バーガー屋の清掃員の仕事に就いたワリスは、ある日、常連客から一枚の名刺を渡されて……。

まずいまだにこんな現実があるのだということに衝撃を受けた。
それと同時に、彼女の人生を描いた大河ドラマとしても面白いと思った。

女性として生まれたというだけの理由で、ワリスは理不尽で差別的な扱いを受け続ける。
ジプシーの中でだけでなく、街へ出ても、ロンドンに来てもそれは続く。
けれど、ワリスはめげるでも、すねるでも、絶望するでもなく、ただひたすらに「生きよう」とする。
その姿がとてつもなく眩しく輝いている。

マリリンという存在も大きかったと思う。
最初こそ厄介者として扱うものの、一緒に悲しみ、そばにいてくれ、ともに笑ってくれる彼女は、ワリスにとって親友以上の存在だろう。
それが伝わってくるから、バディ物としても観ることができる。

単なる問題提起に終わらず、一本の映画として完成度が高い。
観る価値のある、観ていて面白い作品だと思う。

※ほか、ちょっと。
・黒人女性の美しさって、芸術品の美しさだよなぁと感じる。
・マリリンがワリスの事情を知り、泣きながら自らの下半身を晒して見せるシーンは名シーンだ。
・最初だけ優しく、だんだんと横柄になり、恩を着せてくる男性の姿は、ある意味でとてもリアルだ。
・観終わって勇気をもらえる作品です。
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ひこくろ
Posted by ひこくろ
フリーでライターをしています。
有名人に会えるとワクワクしてしまうミーハーです。
1000本分の映画をぶった斬ってしまったので、これからはおススメの映画が1000本分溜まるまでやろうと思っています。

※おススメな映画があったらお気軽に教えてください。

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